海は人類にとってまだまだ未開の場所である。

近年ではNHKが生きたダイオウイカの全容を
カメラで捉えたことなどもあり、にわかに
「深海」がブームを迎えている感がありますが、
それでも尚、かなりディープでマニアックな世界。

未開の地に潜む珍奇な生き物たちには
好奇心をくすぐる強烈な魅力があります。

光も届かぬ世界の深淵に、
まだ我々の知らない世界が広がっている。

うーむ、

これぞ男の浪漫!!

そんな男の浪漫を感じる深海からの使者が
えん沖縄に入荷しました。

それが彼。



!?

ナンダ、コイツ？

もう少し引きで見てみましょう。



いや、全然分かんねーし。

前方に飛び出した口は、恐らく砂の中に潜む甲殻類や、
海底付近に生息している生物を食べやすいように
下向きに進化したものだと思われます。
頭はデカくで、そして凄まじく骨が硬く、
蛇のような楕円形の鱗に覆われています。

っていうか、ここまでくるとマニアック過ぎて、
もはや美味いかどうかもさえ、どうでもいいレベルです。

じっくり観察すればするほど好奇心が刺激されます。

実はコイツ、「ゲホウ」と呼ばれる深海魚。



深海500m前後に生息するソコダラ科の深海魚で、
大きな目と突き出した鼻っ面がどことなく西洋人を
彷彿とさせることから「トウジン＝唐人(西洋人)」とも呼ばれています。
実は深海魚ではかなりメジャーな種類だそうですね。
ですが、正直初めて見ました。

見てくれはちっとも美味しそうに見えませんが、
その身は奇奇怪怪な姿からは想像出来ないほど
キレイで、そして普通な白身。



肝心の味はというと、これが意外と美味いのです。
関東では寿司ネタになることもあるそうで、
適度に脂も乗っており、上品で旨味もしっかりあります。
さっぱりとポン酢でお召し上がり下さいませ。

というわけで、コチラのゲホウのお造り。
残念ながらあっという間に完売してしまいましたが、
また見つけ次第入荷を依頼しております。

ありつけたアナタはラッキー。
暖かくなって海の幸も豊富になってきたので、
これからも、マニアックで美味しい魚をお出しできればと思います。


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