沖縄方言で一般的に「アーラミーバイ」というと、
養殖などでもお馴染みの「ヤイトハタ」が殆どである。
が、実はこの「アーラミーバイ」というのは、
大型のハタ科の仲間の総称であり、実は固有名詞ではない。

世の中は広い。

このヤイトハタ、大きなものは１mを超える十分に
巨大な魚なのだが、沖縄の海にはさらに巨大な
アーラミーバイが存在するのである!!

それがコチラ。



標準和名「タマカイ」。

英名では「Giant Grouper(ジャイアントグルーパー)」、
カリブ海の「ゴライアスグルーパー」と並び、世界的には
この名前でよく知られる世界最大のハタ科の魚で、
日本でも体長２m、重さ200kgを超えるバケモノのような
サイズが捕獲された超巨大魚です。
魚やエビはもモチロン、小型のサメやエイ、ウミガメまで
食べてしまうほど貪食で一説には「人の頭を丸呑みにした」
という記述もあるほど(真偽のほどは定かではないですが)。
台湾では「ハタの王」「魚のボス」とも呼ばれているそうです。

そんな逸話の多いタマカイですが、
釣り人やダイバーの間では実はよく知られた存在で、
オーストラリアのグレートバリアリーフの映像などで
登場するやたら人慣れしたハタが、このタマカイ。
美ら海水族館でも１mを超える巨大な個体が飼育されているので、
私もその存在は以前から知ってはいましたが、

が、食用として並んでいるのは初めてみました。

それもそのはず、漁獲高は少なく、
築地などでは超高値で取引される幻の魚なんだとか。
そんな幻の魚が食べられるなんて…感無量です。

で、コチラがそのお造り。



白身ながらも一見して脂が乗っていることがわかるほど
霜のふった素晴らしい純白の身。そしてその味はというと、


美味い!!!!


脂乗りもさることながら、白身ながらもこの
主張の強い旨味は他の魚と比べても群を抜いています。

本当に、素晴らしく美味い!!

恐らく、沖縄県産の白身魚では一番美味い
のではないかと思える美味さです。

申し訳ないですが、ヤイトハタとは比べものにならない
美味さいだと思います。それくらい美味い。

で、

これだけ旨味も強く脂も乗っているので、
煮付けにしてもメチャメチャ美味い。



醤油にも全く負けない味の強さは、
最高級魚ノドグロやキンキにだって全然負けてません。
身もさることながら、ゼラチン質の皮が
これまたプルプルして美味い。

久々に「うーん、これは美味いぞ」と
しみじみ感じられる魚でした。

というわけで、コチラのタマカイ、
お造りで税込1620円、巨大な兜とアラの煮付けだと、
税込3240円、ハーフサイズで1620円でのご提供です。

この感動的美味さ、ぜひえん沖縄にて
お客様自身の舌で感じて下さいませ。



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